カウンセラーは、対するのは人なのですが、スピリチュアルカウンセラーの場合、人だけではなく、見えない存在や、人の目に見えない部分などをカウンセリングすることもあります。
相手の話を聞く時には、カウンセラー同様、スピリチュアルカウンセラーも相手に同情しないということがとても大切です。
目に見えない霊などの存在は、人間よりも遠慮が無いので、同情してしまった場合、大変なことになる可能性があります。
相手の話を聞く時のスタンス
僕は、スピリチュアルカウンセラーとして、たくさんの相手の話を聞いて来ました。
もちろん、来られたお客様の話を聞くこともあります。
ですが、スピリチュアルカウンセラーの場合、話に耳を傾けてみる相手というのは、人だけではなく、見えない存在もそうです。
時には
- 天使
- 悪魔
- 人に危害を加えない霊
- 悪霊
- 龍
- 妖精や精霊
- 宇宙系
- 神社系の神様
- 人の中にある無意識
- 石に宿る意志
などなど、さまざまな次元の存在の言い分に耳を傾けるてみることがあります。
そこそこの次元で、伝え方や雰囲気がまったく違うのですが、かなり押し付け気味に伝えてくる存在もいます。
自分をしっかり持っていないと相手に引っ張られる
実際のカウンセラーとして、お客様とお話を聞く時に注意しなければいけないのは、同情しないこと。
話している相手の言い分に飲み込まれ、カウンセラーとしての仕事ができなくなってしまうことが一番マズイのです。
以前、マクロ視点とミクロ視点についての記事を書かせて頂きました↓
カウンセラーは、高いところから出口までの道筋を見渡せる鳥の目を持っている状態。
カウンセリングされる側の人は、出口の見えない迷路に迷っている虫の目の状態。
つまり、カウンセラーは相手の感情にどっぷり浸かってしまうと、鳥の目を失い、出口が見えなくなってしまうことがあるのです。
カウンセラーの意見を相手に押し付けるのも違う
カウンセラーは自分を持っていないと、相手に同情してしまい、引っ張られてしまうのですが、自分の意見を持ちすぎて、カウンセラー側の主張ばかりを相手に押し付けてもうまくいきません。
カウンセリングをしてもらいに来る相手ということは、自分の話を聞いてもらった上で、適切な診断結果を出して欲しいからお金を払ってまでカウンセラーに会いに来るのです。
それなのに、自分の話を聞こうという姿勢さえ見せずに、カウンセラー側の主張ばかりを押し付けられたり、話もろくに聞かずに病状を適当に決めつけくるお医者さんに当たると厄介ですよね。
僕も、皮膚の異常が出ていた際に、どんなお医者さんにかかっても皮膚の炎症を抑えるステロイドの塗り薬だけ出されて終わりということがあったのですが、たまたま健康診断をしに行った病院のお医者さんが「これカビの可能性があるね…もしお薬欲しいなら出すから言ってね」ということだったので、カビ菌を殺すお薬をもらい、数日塗ったところ肌の異常が改善されました。
カウンセラーも、適当な診断でストロイドの塗り薬だけ出すようなお医者さんと同じにならないことが大切だと思います。
改善策(出口)を見出すプロという自覚を
上記でも書きましたが、お医者さんは患者さんと同じ苦しみを味わうことは不可能です。
だからと言って、患者さんに冷たいわけではありません。
患者さんが持つお悩みに対しての改善策(出口)を見出すプロ側の目線で、患者さんを診断したり、改善方法を考えたり提示したりします。
ですが、カウンセラーとして未熟な人は、どうしても相手に同情してしまいます。
霊と対峙する時にも、霊の気持ちや感情に共感してしまい、カウンセラー側が憑依される場合もあります。
霊と話をする時も、霊の心をしっかり診て、霊がなぜこの世にとどまってしまっているのか原因を探り、霊自身がその原因をクリアになるよう導けるか、鳥の目で考え、虫の目の人をうまく導くことをできるかがプロのスピリチュアルカウンセラーです。
過信しすぎず、断ることも大事
そして、「これは自分ができないレベルの依頼だ」と理解することも、プロのスピリチュアルカウンセラーです。
曖昧なまま「自分は、この人を助けられるかもしれない」と思っていると、相手はメンヘラ女子のようにカウンセラーに依存してきます。
これも、「相手が心配だから…」という感覚になってしまい、相手に引っ張られている状態です。
なので、仕事のレベルを見極め「無理なものは無理だ。自分にはどうにもできない。」とキッパリ相手に伝えるのもプロの仕事術なんですよね。
それでもお願いされた場合は、こちらがリスクを負う分、相手にもこちら側の主張も通してもらう。
一方的な甘えは許さない。
そういったやり取りで緊張感を高め、両者が覚悟し、出口に行き着く可能性を高めていく状況を作るのもプロのスピリチュアルカウンセラーの仕事の仕方だと思います。